お盆に、従姉妹の初盆のため島原へ里帰りしました。
 昨年に引き続き初盆お参りは2年連続です。昨年お話ししましたとおり私の親戚のいとこたちは60~80歳くらいになります。みんなあちこちと悪いところがたくさん出始めており、病気と上手にお付き合いしながら生活の質を保ちつつ人生の終盤を迎えつつあるようです。昨年の里帰りに会って、帰り間際何か美味しいものでも食べなさいと手を握り、まるで我が子に渡すように餞別をくださったお姉さんでした。年が15才違いますから子どもといえば子どもでしょうが!
 会うといつも温かく「みのっちゃん、みのっちゃん」と大歓迎して戴き、「はよう上がらんね」「はよう食べんね」「みんな元気にしとらすとやろもん」「ハルコおばさん(母)はそうにゃ元気やったけん」などと話しかけられたり名前を呼んで戴いたその声質は数十年前から何も変わらず、今でもジーンと響いてきます。

有明フェリーから島原半島を望む(左端が眉山、雲がかかっているのが普賢岳)
水無川より眉山を望む、左が平成新山
水無川より市街地側を望む(真ん中のブルーが有明海、遠くの山は熊本金峰山)
島原市天神元町、噴火前は道路付近にも集落がありました

 お姉さんの自宅近くには、平成3年雲仙普賢岳噴火災害犠牲者追悼の碑があることを初めて知りました。碑の裏側に犠牲になられたお名前が刻まれていました。あれから四半世紀経ちますが、変わり果てた地形をみながら、自然の力の凄さと恐ろしさを感じます。写真背景の眉山をみると山体崩壊した200年以上前の様子が窺えます。

正面が犠牲者追悼の碑、背後の山が200年前半分山体崩壊した眉山

 今回の宿は海望荘(女将さんが高校の1つ先輩)にお世話になりました。窓から見える景色はなぜか心をゆったりさせてくれます。父の13回忌と母の1周忌を行った旅館で、「鎌倉物語」にでも出そうな旅館ですが、私のお気に入りです。料理は絶品です。お風呂も掛け流し温泉で深夜にひとり腰まで浸かりながら傷んだ体と脳をリフレッシュ! 島原温泉(海望荘)の料理とお風呂と景色と女将さんは最高です。

海望荘のお部屋から有明海側を望む

【第一鑑定リサーチ 不動産鑑定士 吉田稔】