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第10 回 福岡県不動産市況DI 調査

(公社)福岡県不動産鑑定士協会が行いました不動産市況DI調査の抜粋です。

 フリーコメントが参考になります。

令和2年1月1日を基準日とし、過去半年間(令和元年7月1日から令和2年1月1日)の不動産市場の推移に関する「実感」と、基準日以降の半年間(令和2年1月1日から令和2年7月1日)の不動産市場の動向に関する「予測」について福岡県内の不動産関連事業者にアンケート調査を実施し福岡県不動産市況DIとして集計を行いました。

【調査結果】(注)令和元年12月に調査されており新型コロナウイルスの影響はない。

●地価動向(総合)
県全体・・・「実感」はプラスだが、指数は前回より低下し上昇感が落ち着き。「予測」は調査開始以来初のマイナス
福岡市・・・「実感」「予測」ともプラスだが、指数はいずれも低下

北九州市・・「実感」はプラスで指数は減少、「予測」はマイナスで下落感がやや強まる
久留米市・・「実感」はマイナスからプラスに、「予測」は横ばいからマイナスに

●取引件数等
県全体でみると
「実感」は「マンション販売」件数でやや改善、「戸建住宅販売」「仲介」「建築」件数が悪化。
「予測」は「マンション販売」「仲介」件数でやや改善、「戸建住宅販売」「建築」件数が悪化。
「実感」「予測」とも「建築件数」の悪化が目立つ。

・JR博多駅筑紫口(中央は「都ホテル博多」2019.9.22オープン:現在は臨時休業)2020.5.1-2.jpg

・JR小倉駅前(中央は商業施設「アイム」)

2020.5.1-1.jpg

●フリーコメントの抜粋

■ 二極化が進むと思われる。売れないところ人気がないところは価格の下落が進む。人気地区の一部は横ばい、または、上昇傾向。(久留米市)
■ 地域により需要が増加しているところと減少しているところの差が顕著。平坦地の地価は上昇し、傾斜地の空き家が増加。(北九州市)
■ 金融機関の不動産融資姿勢の硬化により、不動産の取引件数は下落するが、価格動向は横ばいになる。(福岡市)
収益物件への銀行の融資が厳しくなり中心地以外は動きが鈍い。ただし売主のマインドはまだ売り手市場と考えており買主と乖離あり。(福岡市)
■ 上昇傾向ではあるが、エンドユーザーの収入および借入希望額とミスマッチが見られるため、住宅地は横ばいになると予想。(福岡市)
価格が高く、個人の取得が難しくなってきているため、価格が下がっていくのではないか。適正価格まで下がれば取引も増加する。(福岡市)
田舎の物件は、問い合わせ等もない状態。(飯塚市)
■ 今後は郊外から価格下落、表面利回りの上昇が考えられる。中心地は東京資本も流入しておりまだまだ高止まり。(福岡市)
■ 丘の頂上は越した感がある。地価は下がり、その速度も加速すると思われる。(福岡市)
■ 福岡市の人口が増加するかぎり、価格は下がらない。博多駅近隣の商業地の需要は今後も高まる。(福岡市)
■ 博多・天神の中心地と郊外での二極化、郊外では横ばいから下落傾向。(福岡市)
■ 商業地、住宅地ともに、価格的にはピークを過ぎている。現在の地価、建築費に適応出来る消費者が少なくなっている。(福岡市)
■ 空き家の増加、自然災害による不動産価値の低下等で所有欲が減退、人口の減少等も影響し、取引は減少傾向にある。(福岡市)
■ 再開発にかかるエリアと周辺はニーズによっては、相場以上の価格がつくと考えられる。(福岡市)
中古マンションで売れ残り物件が多くなっている。これらの物件の価格下げが起きるため、急騰してきた価格が下がると予想。(福岡市)
ここ1~2年の地価は、浮かれた価格といってよい。下落傾向は、正しくは冷静になって元に戻るだけ。(春日市)
■ 価格の上昇(下降)は需給バランスで推移しており前回のバブルとは違った印象。  (福岡市)

市場では新型コロナウイルスの大流行前にすでに下落のリスクの認識が広まっていたことがよくわかります。

次回は昨年11月、このDI調査が行われる1月前に地価に関してインタビュー受けた内容(割愛された内容を中心に)を記載致します。

                            (株)第一鑑定リサーチ 
                             不動産鑑定士 吉 田 稔